Kataru Link*地球を考えるということ

この1年半、感染症の発生による世界的な環境の変化で、特に東京では、長い自粛期間が続いています。自宅で過ごす時間が増え、自分のライフスタイルを見直す機会にもなりました。
そんなコロナ禍の影響の一つに、SDGsやリサイクルなどの環境をテーマにした言葉が多く使われることが挙げられます。企画の提案に必ずこの言葉を入れてほしいというリクエストもあり、企業が採択する一つの基準にもなりつつあるのだと感じます。それ自体歓迎するべきことだと思いますが、単なるキーワードとして一過性のものになってしまうのでは?という不安と、そうなってはいけないという思いが交錯します。それは自分自身への戒めでもあるし、また使用する側…企業やメディアの責任もあると思います。使用する側は責任を持って、それこそ持続化させてもらいたいと思います。

この時期、散歩で見つける路傍の植物、ベランダや庭で育てるハーブや花々など、イキイキとした命の輝きにあらためて気づく方も多いのではないでしょうか。
私が、Soup Inc.のアソシエイトディレクターとして、シードペーパーを推しているのも、そういった思いをベースにしています。シードペーパーは、文字通り花やハーブの種が漉き込まれた100&再生紙です。これを販促物や下げ札などの商品パッケージなどに使用することで、いつもは捨ててしまう紙ごみが減り、そして土に還すことでシードペーパーから小さい芽が出てきて花が咲いたりハーブの葉が育ったりするのを見守る。その小さな行動でも続けることでいつかは地球規模で変化をもたらす可能性があると信じています。小さな行動を続ける、その姿を次の世代に見せる、伝えるということが大事な地球とのコミュニケーションなのだと考えています。

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