Kataru Link*フリーのスタート、名刺の迷走。

立体イラストレーターKacchiによる私

フリーで活動し始めて2年目が終わろうとしています。2020年初頭、ちょうど中国で最初のコロナウィルスが発見されたというニュースの前後に、キッパリと、もう一人でやっていこうと決め活動し始めました。最初はコロナでこのような制限が出るものとは全く予想だにせず、とにかくお付き合いのある方々に、「こんにちは〜」とメールを送り始めました。打ち合わせに行ったりご挨拶したりと少しずつアポイントを入れ、1年間仕事から遠ざかっていた頭をフル回転させ始めたのです。世の中は少しずつコロナ禍に対する恐怖感も出始め、この時期に?という思いも湧きましたが、得体のしれない状況が収まるのを待つことで大切な時間が失われてしまう方がコワイ!と思い、活動をスタートさせました。

さて、ご挨拶に行くにもとにかく名刺を作らねば、と考え、ではメルアドはどうするか、名前はどうするか、屋号をつけるのか、など決めるべきことはたくさんありました。一番頭を悩ませたのが、実は名前をどうするかについてです。私はこれまでずっと旧姓のまま仕事をし続けており、現在の本名と二つの名前を使い分けていました。今回、フリーになったことで区切りとして現姓に統一しようと決め現姓の名刺を作り、続けて仕事している方にも会い始めましたが、やはり皆さん長く親しんでいただいていた旧姓の方がしっくり来るようで、打ち合わせの場では、旧姓で呼ばれたり、また新たに会った方に現姓で作った名刺を渡しつつ、以前は旧姓で仕事しており…、など説明が多くなり、余計にややこしい状況が多々発生しました。
それでは、仕事はやはり旧姓にしようと決め、またも名刺を作り変えました。とはいえ、冒頭に書いたように状況はコロナの中。名刺をお渡しする相手もとても少なく、そもそも対面で会う機会が少ないため、作った名刺もなかなか動かない。そこで、ここはやはりウェブメディアが必要なのだ、と考えてやっと今年の春よりサイトを作ろうと思いが至ったのです。

ウェブは、オンライン上の名刺になります。実際に会わなくてももしかしたら相手はウェブを見て知っていてくれるかもしれません。またウェブには検索されるという名刺にはない機能がつきます。そこで今度の悩みは、屋号になりました。何度も考え、色々な方々に相談した結果、やはり検索されるために一番いいのは私の名前だろうというアドバイスももらい、気恥ずかしさもありましたがここは思い切って仕事名をフルネームで活用することにしました。フリーランスの場合は、名前が看板のようなものですし、生まれた時から、そして仕事上も加えるとずっと使い続けているKeiko Hidakaという名前をつけたら、なんだかキッパリと、気持ちが落ち着きました。ということで、今度はウェブサイトアドレスや新たな屋号を入れた3度目の名刺を作り、やっとスタート地点に立ったのです。

名刺:3度目の正直

名刺とサイトに入れている丸いロゴマークは、名刺を作る過程で、いたずら書きで自分の「日高」という名前を分解して象形にしてできたものです。日高という姓は、元々は鹿児島の屋久島で初めてつけられた姓ならしく、日は、太陽を表します。太陽が高く輝く、というような意味でおそらく天気の良い日につけられたのでは?と想像します。私は、父が宮崎出身です。宮崎には日高姓が多く、教室でも何人も日高がいるので、みんな下の名前で呼び合っていたそうです。今回の名刺の変遷を振り返ると、日本も海外のように下の名前で呼び合う習慣があればよかったのに、と思います。そうすれば姓がどんなに変わっても、それほど悩むことはなかったかも?ですね。
ちなみに、お隣の国、韓国は、人を呼ぶときに姓と名を両方呼びます。例えば、私でしたら、日高さん、でもなく、啓子さん、でもなく、日高啓子さん、と呼ばれるわけです。それは名前が短いということと、例えば、キムさん、パクさん、のように同じ苗字の方がたくさんいるので、苗字で呼んでもあまり意味がないことから、フルネームで呼ぶ習慣になったそうです。余談ですが。

名刺を作り、屋号も決まり、ウェブもできたとなると、俄然仕事に対する意識が変わったように思います。キーカラーは赤。それは太陽の意味も込めました。明るく、多くの皆様に信頼感を与えていきたいと考えています。

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